2019年02月26日

Đà Lạt ダラットの天気について ベトナム再訪 2019 その13

MAPMENUPV貸し展示スペース旅の情報ノート

ສະບາຍດີ!(さばいでぃー!; ラオ語でこんにちは!)Cafe & Bar ສະບາຍດີ店主です。

ベトナムへの買い付けの旅から帰ってきました。
弊店は通常営業しております。

ベトナムの旅の話はもう少し続きます。お付き合いください。

Đà Lạt ダラットの天気について書こうと思う。

突然なんやねん?ダナン行きのバスに乗り、今日からダナンの街の話なんやろ?

そう思ったアナタ。人生は、思うようにいかないことの方が多いのだ。

いや、だってさ。小学生並みの作文力で仕事の報告書を仕上げたりキモい声を出しながらコースターに乗ってみたりナンパ話を語ってみたり

こいつアホちゃう?

そう思われても仕方ないだろ?でもそれは世を欺く仮の姿で、本当はもう少し賢い話もできるんだというところをみてほしい。

能ある鷹は爪を隠すというけれど、隠しておけないあたりに、レベルの低さを感じるな。

まあ、そういうわけで、今回はアカデミックな話になる。中学生の頃に戻って、理科の授業を聞くような感じでリラックスしていただきたい。リラックスしすぎて、寝てもらっても構わない。



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ダラットのバスターミナルに着いたときの早朝の景色。この後空はどんどん晴れていった。バスターミナルからホテルへ向かう途中、湖の辺りなんか写真に撮ったら映えるな〜なんて思ってた。そう、あまりにきれいなので写真を撮りに行こうと思ったのだ。

ところが、である。

ホテルにチェックインし、バイクを借りていざ外に出てみると、空はどんより曇りだし小雨が降る始末。

IMG_4683_2.jpg

合羽を着なくてはいけないほど降ったわけではないが、これ、全然映えてないよ。

この日はもう天気に期待はできそうにない。早朝写真に撮っておけばよかったと思ったが、仕方ない。後悔先に立たず、である。

覆水盆に返らず

ともいう。今回は、店主のアカデミックな一面をみていただきたいので、持っている知識をフル活用することにする。

英語でいうなら、

It is no use crying over split milk.

である。

ちなみに、「覆水盆に返らず」という故事成語は、大昔の中国であまりのダメ男ぶりに妻に見切りをつけられ離婚された男(太公望・呂尚とする説や朱買臣とする説あり)がその後出世し、復縁を願った元妻に言い放った言葉からきているそうな。

「この地面に落ちた盆の水を、元に戻すことができたら復縁してやろう。」

もうどうしようもない。という意味になると思うのだが、その英訳として学生時代に覚えた

"It is no use crying over split milk."

というのは、実は意味が異なるという説がある。この英語は、「こぼれてしまったものは仕方がない。新たに注げばいいのさ。」というニュアンスを含んでいるというのである。

そういえば、昔店主が失恋したときに先輩(女性)がかけてくれた言葉を思い出した。

「え!失恋したん?次、次―!」

え!もう少し他になんか言葉ないんか?「話聞こうかー」とかさー。

まさに"It is no use crying over split milk."である。なんともポジティブな思考だな、先輩。

もしも店主が復縁を迫る元妻だったら...こんなこと言われてもまだ復縁したいと本気で思っていたら...

地面ごとこぼれた水を回収し、蓋をした鍋に入れて煮沸。蓋に付着した水滴を盆に戻し、ほらほら!覆水盆に返したぞ!と小躍りしながら夫を手中に収めるな。100℃で沸騰した水を分離したのだ。物質固有の沸点の違いを利用して分ける。これを理科の専門用語で、蒸留(じょうりゅう)という。

覆水でよかった。これがsplit milkだったら不可能だったぜ。




DSC_0260_2.jpg

さて、話は唐突に天気に戻る。曇り空から小雨まで降ったダラットの朝だったのだが、しばらくするとこの通り晴れ渡った。

おおー、すげー。写真も撮れたし、よかったね。

...

これで終わってはいけない。ちがう、ちがうんだよ。店主が言いたかったのは、店主の滞在した3日間、こんな天気だったということだ。

朝晴れたと思ってたら曇りだし、雨を心配するような天気になる。それがお昼前になるとカラっといい天気に回復する。1日や2日なら、そんな日もあるねと思うだろう。でも3日連続だぜ。いや、店主のいた3日間がたまたまそんな天気が続いた。珍しいね。で、終わらせたら話が続かない。

やはり理系卒の店主としては、なぜこのような天気が続いたのか説明したくなるのだ。

ちなみに意外と驚かれるが、店主はちゃんと理系学部を卒業している。それが証拠に、同じグラスで別の種類のお酒を飲むとき、新しく注ぐお酒を少々入れてちゃんと共洗いするし、カクテルを作るときはちゃんとガラス棒を使って攪拌する。なんなら、スターラーボルテックスで攪拌してもいいとさえ思っている。ほらね、理系卒だろ?

さて、そろそろ本題に戻ろう。なぜダラットの天気が早朝は晴れているのに、その後小雨が降るようになるのか。

そのことを理解するためには、まず雲ができて雨が降るシステムを理解する必要がある。

雲というのは、空気中の水分が小さな小さな水滴となって空に浮いている状態をいう。その小さな水滴が集まり大きくなって空中に浮いていられなくなり、重力に魂を縛られて落ちてくるものを雨という。

つまり、雲ができて雨が降るということだ。当たり前のことじゃん。その通りだ。

では、なぜ雲ができるのか。そこがポイントになる。

先ほど述べたように、空気中の水分が小さな水滴となって浮いている、それが雲の正体である。

空気中の水分とは何か。

ここだけの話だが、空気には水を水蒸気という気体の形で取り込む能力がある。

バ バ ァ ア ー ン

能力はッ!

水ッ!水をッ!気体として取り込むことができるゥウウウ!

ド ド ド ド ド ド ド ド ド

ハッ!
ここで、水蒸気というものについて少し確認しておきたい。実は、誤解している人がけっこう多いのだ。

ここにッ!ここに、一枚の写真があるッ!
ブッたたいて、いちいち3万円もするカメラをブッこわして撮った写真だがなッ!

IMG_6029_2.jpg


青く映っているのがッ敵のスタンド

あ、いや、なんでもない。忘れてくれ。

青い線で示したのは、ポットの中の水が一度沸騰した後、注ぎ口から出てきて白く煙ったように出ているものだ。

これを水蒸気と誤解する人が、実はけっこういる。

冗談ではないっ!(ズゴックに乗ったシャアが、ウッディ大尉のホバークラフトに対して放った緊迫感でお願いします)

水蒸気というのは水の三態(固体・液体・気体)のうち気体の状態を指し、無色透明である。つまり、人間の目で見ることはできない。

では、この白いものは水蒸気でないとすれば、何なのか?

100℃で沸騰した水が水蒸気(気体)となって液面から出ていく。沸騰するお湯の中でぼこぼこ沸いてくるあの泡は、空気なんかじゃあないッ!あれが水蒸気(気体)なのだッ。水蒸気は液面からポットの中へと出てくるが、液体から気体へと形を変えた水は、その体積を大きく変える。約1700倍まで膨れ上がるのであるッ!もちろん、ポットの中に収まりきれない水蒸気は、ポットの注ぎ口から外へ出ていく。そこで外気によって冷やされた水蒸気は、気体から再び液体に戻る。小さな水滴となって上がっていく。それがこの白いものの正体だッ!それを人はッ!湯気と呼ぶッ!

ということで、じゃあ水蒸気はどこにあんねん?と言われると、ここだッ!

ズ ッ キ ュ ウ ー ン

IMG_6029_3.jpg

赤い丸で示したところ、無色透明の気体が水蒸気なのだ。

これだけ引っ張って店主は何が言いたかったのか。つまり、水蒸気というのは無色透明で目に見えないものだということ。見えないのだが、空気中には水分が含まれている。含まれる水分が多いと湿度が高いといい、少ないと湿度が低いという。

空気1㎥中に含むことのできる最大の量を飽和水蒸気量(ほうわすいじょうきりょう)といい、その時に実際に含まれている水蒸気の量を飽和水蒸気量で割った百分率で湿度は求められる。
湿度(%)=


空気1㎥含まれる水蒸気の量(g)
―――――――――――――― × 100
飽和水蒸気量(g/㎥)


例えば、飽和水蒸気量23.0g/㎥の空気1㎥に12.8gの水蒸気が含まれていた時の湿度は、

12.8
―――×100 = 55.65... ≒ 55.7%
23.0



もしもーし。もしもーし!
こんなところで寝てたら、風邪ひきますよー?

この手の計算ができてきた途端に拒絶反応を示してしまう人のために、たとえ話で説明してみよう。あ、すでに理解している人は、この後の説明は読み飛ばした方がいい。かえって理解しづらくなるかもしれないから。

読み飛ばす方はこちらをクリックしてください



空気を店主にたとえてみよう。そして、1㎥中に含むことのできる水蒸気をビールに置き換えてみる。

こうだッ!

店主は、1日に瓶ビール10本まで飲むことができる。これを、店主の飽和ビール量という。この時実際に飲んだビールの本数を飽和ビール量で割った百分率を店主のビール湿度という。この日店主がどれだけビールでうるおっているかを示す数字だ。

例えば、昨日店主は瓶ビール5本飲んだとする。

飲んだビールの本数 5本
――――――――――――×100 = 50%
店主の飽和ビール量 10本



つまり、昨日の店主のビール湿度は50%だったということだ。

10本飲むと、

飲んだビールの本数 10本
――――――――――――
×100 = 100%
店主の飽和ビール量 10本


ここで1つの疑問が生じる!では、11本飲んだら、どうなるのか?飽和ビール量を超えて飲んだとすれば?

実際に飲んだビール11本−飽和ビール量10本=ビール1本分、リバースするのであるッ!

これと同じことが、空気でも起こる。すなわち、飽和水蒸気量を超えた水蒸気が空気中に含まれた時、超えた分だけ水蒸気が気体から液体の水となって現れる。空気が水蒸気を液体の水としてリバースするのだ!安心してほしい。汚いものではないから。

ところでこの飽和水蒸気量だが、条件によって空気中に水蒸気として含むことのできる水の量が変わってくる。

こういうことだ。店主は1日にビールを10本飲むことができるが、日によっては体調が異なる。例えば、体調が悪ければ1日に8本しか飲めないこともある。

そんな時にビールを5本飲んだとすると、店主のビールうるおい度を示すビール湿度は、

飲んだビールの本数 5本
――――――――――――×100= 62.5%
店主の飽和ビール量 8本


となる。同じ5本を飲んだのに、ビールうるおい度が上がっている。



さらに、めっちゃ体調が悪くて1日にビール2本しか飲めない時は、

実際に飲んだビール5本−飽和ビール量2本=ビール3本

ビール3本分、リバースしてしまう。


これと同じことが空気でも起こっているのだ。繰り返して言おうッ!安心してほしい、汚いものではないから。

空気の場合、飽和水蒸気量を変えてしまう条件は、気温だ。

気温が上がると飽和水蒸気量も大きくなり、気温が下がると飽和水蒸気量も小さくなる。そのグラフはWikipediaによると、次のようになる。

飽和水蒸気量のグラフ(Wikipediaより)


例えば、25℃の空気の飽和水蒸気量は23.0g/㎥である。まさに、先ほどの空気だッ。この空気1㎥には12.8gの水蒸気が含まれていて、その時の湿度は55.7%だった。

この空気の気温が30度まで上がったとしよう。30℃での飽和水蒸気量は30.3g/㎥なので、

12.8
―――×100 = 42.24... ≒ 42.2%
30.3

同じ空気でも、気温が上がると湿度が下がることになる。



逆に、この空気が20℃まで気温が下がったとしよう。20℃での飽和水蒸気量は17.2g/㎥なので、

12.8
―――×100 = 74.41... ≒ 74.4%
17.2

同じ空気でも、気温が下がると湿度が上がるのだ。



この空気が15℃になったとしよう。15℃での飽和水蒸気量は12.8g/㎥なので、
12.8
―――×100 = 100%
12.8


湿度100%の世界だ。勘違いしてはいけない。「湿度100%って、水の中じゃん!」

断じて違うッ!

15℃の空気ならその空気1㎥中に12.8gの水蒸気が含まれているに過ぎない。決して水の中などではない。

理科の専門用語で、露点(ろてん)に達したという。



さらに気温が下がり、10℃になったとしよう。10℃での飽和水蒸気量は9.39g/㎥なので、

空気1㎥中に含まれる水蒸気12.8g−飽和水蒸気量9.39g/㎥=3.41g

空気1㎥中につき、3.41gの水が液体となってリバース、いや、現れるのだ。

こうして現れた水滴が、冷たい飲み物を入れた時にコップの周りに着いた水滴であったり、寒い日に壁や窓にできる結露だったり、寒いところから暖かい部屋に入った時に眼鏡がくもる原因だったり、そして上空に浮かぶ雲だったりする。

雲のできるところ
では、雲のできる場所とはいったいどんなところだろうか。

空気が露点に達し、水滴ができるところである。それは、空気が冷やされる場所であり、空気が膨張(膨らむ)場所でもある。

そこは、空気が上昇する場所だったのだッ!

空気が上昇すると、まわりの気圧がより低いところへ行くことなる。まわりからあまり強く押されなくなった空気は、膨張する。これはイメージしやすいだろう。膨張した空気は気温が下がる。このことは浮き輪の空気を抜くときに実感することができる。浮き輪にたまっていた空気を抜くとき、浮き輪の中の空気は膨張することになる。出てくる空気に顔を当ててみると、ひんやり気持ちい〜い。なにも風が吹くから気持ちいいだけではない。膨張した空気の気温が下がっているから気持ちいいのである。

すなわち、空気が上昇する場所には雲ができやすいということだッ!

謎は全て解けたッ!真犯人はこの中にいるッ!

ここで思い出していただきたい。ダラットの町が高地にあるということを。郊外からダラットへ向かう道は登り坂になっていた。つまり、ダラットへやってくる空気は上昇してきているのである。

IMG_4683_2.jpg

朝方ダラットへ上昇してきた空気は露点に達し、雲を発生する。晴れていた空はどんよりとした曇り空に変わり、やがては小雨を降らす。

DSC_0260_2.jpg

しかし、昼前になって天気はみるみる回復していく。なぜか。

気温が上がるからだッ!

太陽の光によって地面が暖められ、そのまわりの空気も暖められていく。暖められた空気の飽和水蒸気量が大きくなるから、空気中に浮いていた小さな水滴は、その中に水蒸気として取り込まれていく。雲が消えていく瞬間だ。

そう。ダラットの町に上昇してやってきた空気は露点に達し雲を発生した。しかし日中気温が上がるにつれて飽和水蒸気量が大きくなり、水蒸気として空気中に取り込まれてしまった結果、雲が消えてしまったのだ。

IMG_4728.JPG


こんななぞ解きをしながらだらっと過ごした、ライダーズカフェ"Woodstock coffee Đà Lạt"←どうしても言いたかった。



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2019年02月19日

Đà Lạt ダラット ダタンラの滝 後編 (前編はない) ベトナム再訪 2019 その12

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Đà Lạt ダタンラの滝 後編

くどいようだが、タイトル上ダタンラの滝 前編というものはない。まさか後編につづくとは思ってもいなかったからだ。

前回の店主のキモい声の入ったコースター一人旅の終着駅は、滝だった。これがダタンラの滝か。いや、正直に言おう。ダタンラの滝かどうか確認していない。まあ、滝があったんでこれでいいか。となかばどうでもよくなって、これがダタンラの滝ということにしておいたのだ。なんなら、華厳の滝と言われても納得していただろう。

DSC_0331.JPG

滝の周りでみんな記念撮影に励んでいた。店主も一眼レフカメラを取り出し、ここぞとばかりに撮影開始。せっかく重い目をして持ってきたのだから。それにしても、一眼レフ使ってこの程度の写真かよ?面目ない。

DSC_0336.JPG

左側に階段があったので登ってみた。

DSC_0341_2.jpg

先客がいた。やはり、あの帽子は大流行りのようである。買っといてよかった。それにしても、彼女の帽子の足は特に長いな。

DSC_0348.JPG

人が増えてきた。

DSC_0355.JPG

ここへは、左に写っているエレベーターを使って上る。何もエレベーターが歪んで建っているわけではない。人物を中心に写真を撮ったから、背景が歪んでしまったとか、そんな、そんな...すぐにですね、そ、そそそうやって印象操作なさる。私がですね、私が撮りたかったのは風景写真であって、風景写真というのはですね、いわゆる、風景の写真であって、つまるところ私が申しあげたいのは、これは風景の写真だということです。アオリ補正必要案件ですね。何が言いたいのか、店主にも分からなくなってきた。すばらしい話術だと思う。

DSC_0358.JPG

見晴らしもいい。ちなみに写真に写ってしまっている女性4人は、店主の前のコースターに乗っていた4人だった。隠し撮りじゃないぞ。違うぞ、違うんだよ。

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どうやらここが一番高いところらしい。この先にコースターがあったのでここから出口まで登るのかな?と思ったら、おまえが乗るべきコースターはさっきのところから乗るんだよ。これは、また別のコースターだと言われる。え!コースター、2種類あったの?

DSC_0365_2.jpg

「ねえ、写真撮らせてくれる?」と声をかけたら、いいよと応じてくれた。こういうとき、スマートフォンのカメラではなくて一眼レフカメラの効果は大きい。ぼく、写真が趣味なんですよ。おねえさんたちキレイだから、被写体になってほしいんです。そう、芸術作品なんです、ぼくが撮りたいのは。なにも言わなくても、店主のこの思いが、お姉さんたちに伝わるのである。どこから来たの?と聞かれたので、日本だと答えたら、片言の日本語を話してくれた。日本語を話すベトナム人によく会うようになった気がする。

言っておくが、ナンパではない。店主、生まれてこの方ナンパはしたことがない。なぜかって?チキンハートだからさ。

しかし、店主はナンパに対しては思うことがある。

ナンパの行為自体は、店主は好きではない。ヘタレなのですることもできない。しかし、ナンパの技術とは、仕事をする上でとてつもなく重要な要素がギュッとつまっているのではないだろうか。特に営業職においては。

初対面ながらも、限られた時間内で自己をアピールする。アピールしすぎてウザいなと思われてもダメだし、アピールが弱すぎてもダメだ。相手にこちらのことに関心を持ってもらわなくてはいけない。去り際は、相手に満腹感を与えるよりも、むしろ相手の方がこちらに連絡したくなるくらいの方が望ましい。失敗してもへこたれてはいけない。そんな暇があれば、次のチャンスを活かすべく行動するのだ。

まさに飛び込み営業ではないか。店主が上司なら、営業職の新人にはまずナンパ師の動きを観察するようアドバイスするのだが。

海でナンパするお兄ちゃんは、海に向かって座っているお姉ちゃんたちを波打ち際から順番にナンパするのではなく、浜辺から海に向かって順番にナンパすると、学生の頃先輩に聞いたぞ。失敗して次に行くとき、その失敗のさまを見られていては、誰にでも声かけるのね、この人。と思われてしまうからである。誰にでも声をかけるんじゃない。いつもはこんなことしないんだけど、お姉さんだからつい声をかけてしまったんだ、そう思わせることが必要だ。「これはお客さんだけに伝える情報なんですけどね、他のお客さんには黙っていてくださいよ。今なら、もう少しだけお安くできます。」こんなこと言われたら、どうしようかな、買おうかな?と心が動いてしまう。

そして、ナンパされるお姉さんたちは、ぜひともナンパするお兄ちゃんの人間性を見抜く力を持ってほしい。下心をもって近づいてきているのか、それとも信頼できるのか。

その能力があれば、怪しい訪問販売などで訳の分からないものを売りつけられるという事態を避けることができる。

ナンパの技術ももちろん、ナンパを回避する能力も同じく大切なのだ。

例えば、こんな話がある。

学生の頃の先輩に聞いた話だ。先輩の勤める病院に女性のMR(薬品会社の営業; その会社の薬品を買ってもらうよう営業に来る)がやってきた。上司(男性)がその女性MRの会社の薬品を購入することを決めたという。先輩が理由を聞くと、「だっていい匂いがしたんやもん。」と上司は答えた。そして納入が決まってから、そのいい匂いのするMRが病院に来ることはなくなったという。

こんな話もつい最近聞いた。

携帯電話の調子が悪くなり店に持っていったところ、直してもらえた。しかし、すぐにまた悪くなるかもしれないと、担当のお姉さんは言う。友達(男性)は、別に新しくするつもりはなかったが、お姉さんは異を唱える暇を与えずに3つほど新しい機種を並べ始めた。気がつけば契約書が出てきた。その時お姉さんは友達の横に座って契約書の作成を始めた。そして契約書ができあがると、向かいの席についてその後横に座ることはなかったという。

見事な営業の技だ。男ってやつは...ですむ話じゃない。店主だって切り抜ける自信は、ない。

...

男ってやつは...!


そういえば店主が購入したSaxophone。三木楽器へまずはどんなものかと見に行った。その時お話してくれたお姉さんが、店主のタイプだったなあ。その場で契約したなあ。まあ、見た目だけではなくて、お姉さんの人柄に惚れて、どうせ買うならこの人から買おうと思ったのだけど。(←ここ大事!)

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滝の下に戻ってくると、先ほどよりももっとたくさんのお客さんたちでにぎわっていた。

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いいね!おじさん、背中で語るね。

この後コースターに乗り込み、一度高いところへ上がり、その後もう少しだけ下って元の場所へ戻る。店主が乗り込んだときは待ち時間0だったのに、30人くらい並んでいた。ベトナム人観光客に交じって、西洋人観光客の姿も目立った。わずかな差だが、待ち時間がなくてよかった。店主、行列に並ぶのが本当に苦手なのだ。



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本日二度目のWoodstock coffee Đà Lạtへ。初日2日目とお世話になったお姉さんに別れの挨拶をしに来た。

しに来たのに、お姉さん、今日はお休みだったみたい。また来年会えるかな。

そう、会えない方がいいのかもしれないのだ。来年また会いたいなという思いが強くなるのだから。これ、仕事にもつながると思う。



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ダラット→ダナンは、片道275,000VĐN(ドン; 約1,375円)。ホーチミン→ダラットが片道220,000VĐNだったので、料金からも、ダラット-ダナン間の方が遠いことが分かる。

ホーチミン ダラット ダナン.jpg

Google Mapsさまもそうおっしゃっている。なんなら、ダラット-ダナン間の移動の方がお得にすら思えてくる。

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約束通りの時間にホテルまで迎えに来てくれたミニバン。これがバス会社の無料サービスだというのだから、スバラシイ。

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各地へ向かうバスが並んで、それぞれの出発時刻を待つ。ダナン行きは、一番奥だった。

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車内は、横3列シート座椅子。ほぼフルフラットまで倒すことができるので、かなり快適だ。それが2階建てになっている。日本では安全面の制約から、走行許可は降りそうにない。

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途中休憩中。トイレと食事と。

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晩御飯抜きダイエット継続中の店主は、もちろん我慢の子。明日の朝食と昼ごはんは、好きなだけ食べてやる!

さあ、寝てしまえば明日にはダナンに着いているはずだ。



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2019年02月11日

Đà Lạt ダラット最終日 ベトナム再訪 2019 その11

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ສະບາຍດີ!(さばいでぃー!; ラオ語でこんにちは!)Cafe & Bar ສະບາຍດີ店主です。

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Đà Lạt ダラット最終日

時間の流れは本当に早い。とても気に入ったこのダラットの町だが、今晩の夜行バスでダナンへ旅立つことになる。せめて、バスの時間まではウロウロ回ってみようと思う。

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まずは、この3日間毎日お世話になっているWoodstock coffee Đà Lạtで情報収集、そしてプランを立てることにした。

子連れでダラットを回ったという友達から有益な情報をゲット。ダタンラの滝にあるコースターが個人的に面白かったというので、行ってみることにした。

が、その前にやるべきことが。
 
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湖のほとりでSaxの練習。

今もっぱら叩かれてしまっているキラキラバックパッカーたちの言葉を借りるとこうだ。


青い空に 浮かぶ白い雲。

蒼い湖面に乱反射する 太陽のゆたかな光は

キラキラとして 私の心をとらえて離さない。

全てが 輝いて見える。 風も 道を歩く人の足音も。

私は 自由なのだ。 これが旅。

とどけ 私のSaxの音色。

みんなに 勇気を与えたい。



ごめんなさい。調子に乗りすぎました。

景色のいいところでSaxの練習したら、やっぱり気持ちよかったよ、ということを伝えたかっただけだ。

キラキラバックパッカーについては、店主は何も語ることができない。そもそもバックパッカーをやったことがないから、「近頃のバックパッカーは...俺たちの頃は...」なんて絶対言えないし、文章がウザいなと思うキラキラバックパッカーの別の投稿をみて、うわー、いいなあ。と心動かされることもある。

だいたい店主のこの文章だって...(あ、察し...)

やめよう。惨めになってくるから。

まあ、そもそも旅なんて自分のためにしているわけで、その感動を少しでも分かち合いたい(自分のために)から文章や写真を投稿するわけだ。それを、#みんなに勇気を与えたい とか #みんなに感動を とか自分のためじゃないですよ、みんなのためにやっているんですよなんて酔いしれてしまうから叩かれる。と、そう思う。ごめん、みんな。こんな店主の文章につきあってくれてありがとう。あーあ、語っちゃった。

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何曲か吹いていたら、バイク乗りのお兄ちゃん3人のグループがやって来て、そのうちの一人のバイクがめちゃカッコよかったので撮影させてもらった。日本でも250tバイクが販売されてるみたい。

こちらのサイトでも紹介させていただきました。
店主のZRX2日記

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その横で食べ物を売っていたおばあちゃん。ベトナム語で話しかけられたが、さっぱり分からない。さっぱり分からないが、買っとくれよという話ではないのは、ジェスチャーやおばあちゃんの視線、雰囲気で分かった。ただ単に世間話をしたような感じだった。

その何気なく話しかけてくれたのがうれしかったので、卵を購入。もしかして孵化前の茹で卵、ホッビロン?かと思い覚悟して食べてみたところ、ただ単にゆで卵だった。焼き卵?まさかね。茹で卵を温めているだけだよね?

2つくれようとしたけど、食べすぎ注意。2つ分のお金を払って1つ買ったことになるけど、安く買いたたくことが必ずしもいい買い物というわけではない。売り手と買い手の交渉の結果、納得して買えることができた時、いい買い物ができたと感じるものだ。

と、たかが茹で卵一つ分だけでここまで偉そうに語れる店主。アホの極み。

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お昼ご飯は町中で見つけた食堂で。


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ここも英語は通じずベトナム語だけというスタッフばかりだったが、こちらの青年は、なにか聞きたいことがあれば僕に聞いてね、ととても親切に英語でオーダーをとってくれた。大変ありがたい。そして、やっぱりもっとベトナム語も勉強しようと思う店主。

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Cơm gà xối mỡ クームガーソイモーと表記すればいいのだろうか。ベトナム語には、カタカナでは到底表記できない発音があるので本当に難しい。そして日本語にはない声調が難しさに拍車をかける。Google先生に翻訳をお願いしたところ、脂肪チキンライスと答えてくださった。言いたいことはだいたい分かった。完璧な回答ではないが、このような翻訳アプリを無料で利用できるのは、本当にありがたい。ひと昔前だと辞書を持ち歩かなければならないが、マイナー言語だとどうしても高価になるし、旅に持ち歩くと重たくなるし。感謝しています。もっと精度が上がると本当にうれしいなあ。

さて、ダタンラ滝を目指してバイクを郊外へと走らせる。今日バイクを返却するので、ガソリンは大目に入れていない。なんともケチくさい性分だ。ダラットの街から郊外へ向かう道は下っている。なるほど、ダラットの街が高地にあることがよく分かる。そしてガソリンが切れると、帰りはバイクを押してこなければなるまい。地図で見るかぎりではギリギリというわけでもなく、ガソリンは余裕があると思うけどなあ。万が一...要は心配性なのである。

ダタンラ滝こちらの標識らしきものを見て右折する。しばらく進むとダムに出た。ダム沿いにしばらく走るとテーマパークらしき施設を発見。

Terracotta hotel & resort Dalat

入り口の守衛さんに訊くと、リゾートホテルだと教えてくれた。Google Mapsさまで確認すると、一泊6,000円くらい。意中の女性と二人旅なら、迷わずここに宿をとるぞ。

守衛さんにダタンラ滝の場所を聴き、道を間違えていたことに気づく。来た道を戻ることにした。

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気になっていたカフェに寄る。ここもライダーズカフェだった。

PINI COFFEEと書いてあるのだが、Google MapsさまにはCà phê cồn và xe cóとも紹介されている。想像するに、改装前の店がこちらになるのだろう。

そしてやはりこちらのサイトでも紹介させてもらった。
店主のZRX2日記

迷ってよかった。旅は思い通りにいかない方が、楽しいものである。

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カフェラテを注文。

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湖に面したテーブル席が人気のようだ。

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このカフェで初めて知った事実。KAWASAKI Voyager
V6 1300の文字が光る。

V6とは日本の男性アイドルグループで...って関係ない。

V型6気筒1300tのエンジンの化け物ぶりは、とてつもない存在感を放って鎮座するこのバイクにふさわしい。HONDA Gold Wingに対抗するKAWASAKIの意地のようなバイクだろう。漫画「カメレオン」のあるカットにこのバイクが出てくるのだが、てっきりカスタム車だと思っていた。実在するとは...!スピーカー付き。もちろんカセットデッキ搭載車である。

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ダムから道を上って滝へ続く道へと戻る。坂からダム方面を振り返ったところ。

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道になにかの実を干していた。周りに誰もいなかったので謎のまま。なんだろう、いったい。このモヤモヤ感を共感したかったので、こうして写真を載せることにした。店主、やることがいちいちウザい。

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ついにこの看板を発見!友達が推していたコースターというのは、きっとこれに違いない。というか、違っていたら他にもコースターがあるのかという事実にびっくりする。

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コースターの搭乗口。ちょっとした遊園地だ。この一角だけ。

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150,000VĐN(ドン)というのは、だいたい750円。しかし、BBQセット3人前で230,000VĐNということを考えると、このコースターがいかに高いかがよく分かる。


店主の声がキモくて本当に申し訳ない。音声をカットしようかとも思ったが、そうするとコースターの音まで消えてしまい、迫力が伝わらなくなるので泣く泣くカットを諦めた次第。

ダタンラ滝後半につづく。

まだつづくのか...



ベトナム再訪2019年度版 目次




ベトナムでの会話に抜群の威力!旅の指さし会話帳


ベトナム料理編 食べる指さし会話帳


安く済ませるなら、前の版を。
































旅するように、暮らしたい。「MILESTO」







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なぜ店主がベトナムに惹かれるのか

やっぱり単車が好き:店主のZRX2日記








posted by sabaidee at 18:39 | 大阪 ☔ | Comment(0) | my life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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