2019年03月20日

Đà Nẵng ダナンの夜 ベトナム再訪 2019 その15

MAPMENUPV貸し展示スペース旅の情報ノート

ສະບາຍດີ!(さばいでぃー!; ラオ語でこんにちは!)Cafe & Bar ສະບາຍດີ店主です。

ベトナムへの買い付けの旅から帰ってきました。
弊店は通常営業しております。

ベトナムの旅の話はもう少し続きます。お付き合いください。

Đà Nẵng ダナンに夜が訪れた

いや、当たり前のことである。以下略。

いったんホテルに戻る店主。夜は、友達というか年上のアニキ的存在のMinhさんの店へ行くことになっている。ホテルのフロントで、懐かしい人と会った。泊まり込みで門番をする守衛のおじさんである。おじさんを一目見て、あ!と思いだした店主。同時におじさんも店主を見て、気づいたようだ。二人で握手を交わす。いや、一人で握手は交わせないし、ふつう三人以上で握手は交わさないけど。そんなの、記念式典のおじさんくらいだろう。

なぜお互いこれだけ覚えているかというと、こういうことだ。昨年もZION HOTELに宿泊した店主。ダナン滞在中は毎晩Minhさんに連れまわしてもらい、2時3時の帰宅が続いた。お世辞にも高級ホテルとはいえないZION HOTEL。夜中は外の門を閉めてしまい、警備員がロビーに泊まる。夜遅くに帰ってくる宿泊客は、ブザーを鳴らして警備員に門を開けてもらうのだ。つまり、おじさんは毎晩店主に安眠を妨害されたことになる。正直大変だったと思うが、それでも嫌な顔を見せなかったおじさん。プロである。おじさんごめんね。今年は気持ち早く帰ってくることにするよ。

Phòng trà Ca nhạc Thanh Trà LIVE MUSIC BAR

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男女様々な歌手が持ち歌を披露してくれる。ベトナムの歌もあれば、店主でも知っているような西洋の有名な歌もある。もちろん、生バンド演奏で。とりわけSaxのおじさんのソロはいつ聴いてもすばらしい。

昔ここで店主の下手くそなSaxを吹かせてもらったことがある。先に友達の家でしこたま飲んでからの演奏だったため、酔っぱらってとんでもない演奏になり撃沈した苦い思い出だ。Minhさんはやさしく迎えてくれた。

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「実の娘のようにかわいがっているこの娘を、あなたのお嫁さんにしたいと思っているの。」と、Minhさんの奥さんのお言葉。

...

実の娘のようにかわいがっているのなら、店主の嫁さんにしないほうがいいと思うぞ。

もうね、ラオスでもそのようなお言葉はいろいろいただいているから慣れっこですよ。本気にして、本当に嫁さんに来てもらったためしがない。

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店が終わってから、繰り出したBamboo 2 Bar。Minhさんお気に入りのBarで、西洋人やベトナム人の客でいつも賑わっている。ここで日本人と出会ったことはない。もちろん、日本人も訪れているだろうが、それくらいここを訪れる日本人は少ないということだ。今やダナンは、ベトナムに旅行する日本人が最も多く訪れる都市だといわれるほどなのに、街中で出会う日本人はほとんどいない。みんなリゾートホテルに籠っているのか?

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Minhさん曰はく、Young bambooの料理。美味い!

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Minhさんが息子のようにかわいがっているシンガーが注文したトウモロコシのツマミ。これもお酒のあてにイケる!

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〆の麺を食べる。

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これはBún Bòブンボーと呼ばれるベトナム中部都市フエ名物の麺。ちなみにこれを食べている時間は、午前さま。こんな時間に麺を食べるという行為は、ダイエット中の店主にとっては自殺行為に等しい。明日は...

さて、今日は早く帰ってホテルの門番のおじさんの負担を少しでも軽くしよう。早く帰ったはずだ。そう思って写真の撮影時間を確認してみると、1:52。もちろん、深夜だ。おじさん、ごめん。



ベトナム再訪2019年度版 目次





ベトナムでの会話に抜群の威力!旅の指さし会話帳


ベトナム料理編 食べる指さし会話帳


安く済ませるなら、前の版を。
































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2019年03月07日

Đà Nẵng ダナン到着 ベトナム再訪 2019 その14

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Đà Nẵng ダナン着いたー!

ダラットからの夜行バスは、途中いくつかの町で乗客を降ろし、ダナンへと向かった。ベトナム人の乗客なら家に帰るのだなと分かるのだが、どう見てもバックパッカーのような欧米人が2組、深夜2時や3時とかいった時間にそれぞれ異なる場所で降りていくのを見ると、彼らはいったいどこへ向かうのか?他人事ながら心配になってしまう。おそらく宿はすでに手配しているのだろうが。

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早朝、ダナンまで間もなくという地点でバスの窓から。ベトナムの田園風景は本当に美しい。ベトナム戦争の悲劇を描いたオリバーストーン監督の「天と地」を観ていただければ、店主の下手くそな写真よりもはるかに美しい光景を観ることができる。

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ダナンのTrung Tâm(チュン タム)バスターミナル

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とりあえず荷物を置いて、情報収集。ここから町中のホテルまでどう移動するか。ネットで検索をかける。

案1 タクシー → 高いから却下

案2 grab(タクシー配車アプリ)を使う → grabもダウンロードしておらず使い方もよく把握していなかったので保留

案3 路線バス → 安いし、店主に時間もたっぷりあるので採用!

最近のGoogle Mapsさまは本当によくできていて、路線バスさえも調べることができる。

...

え?前からなの?つい先月、日本に住むベトナム人の友達に教えてもらったばかりだ。

Zion hotel Danang.jpg

まずは、宿泊するZION HOTELを検索する。

Zion hotel Danang02.jpg

次にルート検索ボタンをクリック。

Zion hotel Danang03.jpg

出発地点を決定する。Trung Tâm(チュン タム)バスターミナルを探してクリックした。出発地点を直接入力することもできる。

Zion hotel Danang04.jpg

公共交通機関のボタンをクリックする。もちろん徒歩をクリックすると歩いていく道のりを表示してくださる。


Zion hotel Danang05.jpg

バスの車掌であるおばちゃんにこの画面を見せれば、降りたいバス停に着いたときに教えてもらえる。

よし!完璧だ。

...

問題は、この広いバスターミナルのどこから路線バスが出発するのかを調べることだった。あっちのおじさんに聞き、こっちのおじさんに聞き、grabドライバーの勧誘を断り、20分は費やしたと思う。トイレに行きたくなったので公衆トイレへ行くことにした。こういう時に焦って行動すると、とんでもない選択をしてしまうことが多々ある。旅先では、余裕を持った選択をすることが望ましい。どうでもいいことだが、大ではない。

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ということでトイレに入ったのだが、なんだコレ?

スリッパが全て左側なのである。ということは、だ。女性トイレにあるスリッパは全て右足用なのか?思うに、スリッパの盗難防止策だろう。え、本当?

トイレの前におばちゃんがいたが、無料だったような気がするし、お金を払ったような気もする。すでに2か月以上前のことなので、忘却の彼方だ。まあいいや。払うとしても10円くらいでいい。うーん、やっぱり無料で使わせてくれたから、すごいなと思ったような気がする。

スッキリしたところで再び守衛さんらしきおじさんに路線バスが出発する場所を聞く。あそこだよ!と指さしてくれたので、あそこだね?あそこ?あそこだよね?と指さして3回念を押す。

Zion hotel Danang06.jpg


バスに近づき運転手らしきおじさんに聞くと、乗れ!というので荷物を放り込んで乗り込んだ。

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バスの中。移動中はGoogle Mapsさまで現在地を確認する。どうやらホテル近くのバス停まで行きそう。

と思ったのに。

あれ?ここ直進するんじゃないの?

バスは右折してしまった。あわてて次のバス停で降ろしてくれとお願いする。スーパーマーケットBIG Cコン市場近くのバス停で降ろしてもらったので、そこから10分以上かけて歩いた。まあ、大した距離じゃないからそれほど疲れることもない。登山リュックにお土産の入った大きなキャリーバッグ、貴重品の入ったリュックにSaxがなければな。路線バスでもしっかり荷物の料金も取られたし。まあ、これだけ多ければ当たり前か。

ZION HOTELはここ数年ダナン滞在の際に利用している。一泊1,300円とめちゃくちゃ安いというのに、町中にあるのでどこに出かけるのにも便利だし、ホテルでバイクを借りることもできる。部屋もきれいとは言わないが清潔だし、シャワーも及第点だ。この値段ならコストパフォーマンスに充分優れていると言っていい。友達のベトナム人(セレブ)も、値段をいったらびっくりしてた。彼の友達がダナンに遊びに来た時、店主に聞いたことがある。「お前のホテルは何という名前だ?」「どこにある?」「いいホテルか?」彼の泊まったホテルも中級ホテルとしては悪くないだろうが、店主の泊まっているホテルも気になったのだろう。名前を教えてももちろん知らなかったし、いいホテルか?という問いには、”Not the best hotel, but enough for me."と答えておいた。人間分相応ということを理解しておいた方がいいこともある。そして、彼の泊まっているホテルの方が値段も3倍は高そうだったぞ。ちなみにここのホテル、最近はドミトリーもできたらしい。そして1Fにある部屋はハズレだ。エレベーターのないホテルなので、荷物がたくさんあるなら上にまで上げる必要がない利点はある。さらに、広い部屋に2つの大きなベッド、その奥に使えない吹き抜けの部屋が続く。しかし、カビ臭い。あろうことか、ドミトリーができたからであろう、部屋の入口すぐ右にあったトイレとシャワー室は、共用になっていた。なんじゃ、そりゃ?

とりあえず一泊はここにするが、フロントで次の日から部屋を変えてくれとお願いする。昨年は最上階になり、階段を上らなければならないという面倒を十分補うだけの日当たりのいい快適な部屋になったのだが、残念ながら今年は3Fにある部屋になった。それでもカビ臭さがないのでとても助かる。トイレとシャワーも部屋内にあるし、wifiも使える。充分いい部屋だ。

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このホテルの近くには道に面したCafeがあり、去年は日本語のような名前のCafeでそこには日本語を勉強していた大学生もいたから会えるかな?と思って行ってみたのだが、店は変わっていた。まあ、いいや。Wifiを使わせてもらおう。

というわけで、ダナンの町で店主のベースとなったMaybe Coffee & Ⅾrinks

さっそく、ダナンに住む友達に連絡をとる。いつものホテルだというとすぐに分かってくれた。昨年食べたシーフード料理屋が新鮮でとても美味しいうえに飛びきり安いので、今年もそちらをリクエスト。連れて行ってもらった。

Hải sản Năm Đảnh(Nam Danh ナムダン Seafood restaurant

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ghẹ hấp ゲ ハップ(蒸したカニ)
味付けは塩胡椒にライム汁をかけたライムソルトペッパーで。カニそのものの味を楽しめる。カニを剥くのが面倒で手が汚れるのを嫌う店主にはあまり興味が湧かないが、カニ好きの店主の実家の家族なら狂喜乱舞していることだろう。(誇大表現をお許しいただきたい)ベトナムのカニにはcua(クア)とghẹ(ゲ)の2種類があり、こちらはより庶民的な値段のghẹ(ゲ)。

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nghêu xào kiểu thái ゲウ サーオ キウ タイ(タイ風アサリの炒めもの)だろうか。多分。見た目が赤いが、辛くはない。タイ料理独特の甘みがあったように思う。

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cá đuối nướng カー ドゥオイ ヌオン といえばいいのだろうか?エイを焼いたもの。

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hào nướng hành ハオ ヌオン ハイン 店主がこの店をリクエストした理由は全てこの料理にある。ネギとピーナッツソースをかけて牡蠣を焼いたもの。食べる指さし会話帳ベトナム料理編にはすばらしい味がすると紹介されているが、まさしくその通り。スバラシイ世界が口の中いっぱいに広がって、もうこのまま海の中で牡蠣となって一生を終えてもいいとさえ思えてくる。別に怪しいクスリをやっているわけではない。とにかく一度、食べていただきたい味。ただし、このような海鮮料理は鮮度が大事。後日同じ料理を別の有名店で食べたが、遠く足元にも及ばなかった。この辺りは漁港がすぐ近くにあり、店の人は毎朝早く水揚げされた海産物を買いに行くという。

メニューを注文する際に注意してほしいのが、発音だ。ベトナム語は日本語にはない母音もあったり声調も6声まであるので、カナカナベトナム語をいくら発音しても全く伝わらない。ベトナム表記を見せるのが一番だ。ひょっとするとここには英語表記のメニューもあったかもしれない。メニューの写真だけを見て選ぶのもいいが、少しでもメニューの意味が分かってくると楽しくなってくる。そういう意味でも食べる指さし会話帳は秀逸だ。

例えば、店主の大好きなhào nướng hành ハオ ヌオン ハイン。hào ハオが牡蠣、nướngヌオンが焼く、hànhハインはネギを意味する。すると、cá đuối nướng カー ドゥオイ ヌオン のnướngヌオンは焼くという意味であり、cáカーは魚という意味を知っていると、魚を焼いたものだなと予想できる。

ghẹ hấp ゲ ハップはghẹゲがカニ、 hấpハップは蒸すを表す。有名なnghêu hấp xảゲウ ハップ サーはアサリのレモングラス蒸しであるが、nghêuがアサリ、hấpハップは先ほどの蒸すという意味、そして xảサーはレモングラスだ。このように、料理の予想ができるようになると楽しい。


食べる指さし会話帳 ベトナム料理編
左が新版 右が旧版



これまで本当にどうでもいい話ばかり垂れ流してきた店主だが、第14話にして初めて大変価値のある情報を皆さんにお届けすることができた。ここは地元の友達に教えてもらった海鮮料理屋で、見つけることは大変難しいが苦労して行く価値は十分ある店だ。お父さんと1歳半の娘さんの3人でダナンに旅行に来ていた友達に勧めたところ、3人(実質二人)でビールも注文しエビを食べまくって2,500円だったという。そして次の日もリピートするくらい気に入ってもらえた。紹介した店主も嬉しくなる。ちなみに店主の場合、写真以外にももう少し頼んで、380,500VĐN(ドン)、約1,900円だった。

ここへ行くには、タクシーを利用するか、grab(タクシー手配アプリ)を利用するのがいいだろう。grabなら、帰りも安心だ。タクシーを待たせておく必要もなくピックアップしてくれる。ただし、店の前の道がバイク一台がやっと通れるほど狭いので、バイクタクシーではなく自動車を利用するのなら、店の近くの道で降ろしてもらい、そこから歩かなくてはいけない。といっても、3分も歩けば着くのだが。その際、Google Mapsさま等で場所を確認しておくことを強くお勧めする。もしくは、近所の人に店の名前を告げて教えてもらうのもいい。

grabの使い方については、こちらのサイトを参考にしてみた。

店主は料金でもめるのが嫌だったので、クレジットカード登録をしておいた。まあ、料金があらかじめ決まっているので、現金決済でももめることはまずないのだろうが。カード情報を登録する際、フリーwifiを使うと管理者に情報を見られてしまう恐れがあるかな?と思ったので、ベトナムのSIMを利用して3Gで登録した。心配な人は、日本で登録しておくといいかもしれない。

そして肝心のタクシーの手配については、英語が通じないドライバーもいるというので、近くにいる見知らぬベトナム人にアプリを見せ、身振り手振りで説明して手配してもらう。その際クレジットカード決済と言っておかないと、現金決済で申し込まれてしまうことがあった。

カード決済をしたのに運転手が別れ際に「ナム スター!」と言ってきたことがあった。ナムとはベトナムで5のことである。なんだ?50,000VĐŃ(ドン)か?と思ったら、よく考えたら5つ星のことだった。要は、この運転手に評価5つ星をくれというのである。にっこり笑って運転手の目の前で5つ星で評価した。

といっても店主がgrabを使ったのはもっともっと後の話になる。この時はバイクをレンタルした。ダナンの街は、ホーチミンやハノイの交通事情に比べると、はるかに走りやすい。それでも十分気をつけなければならない。ベトナムの交通事情についてはその6に書いてみた。参考にしていただければ幸いである。


さて、ご飯を食べ終わり、友達の娘さんと一緒に遊びに行くことにした。

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いい歳しても全力で遊ぶぜ。心は永遠の少年。

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ん!あれ?なんか、変。

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店主、昔からジャンプ力には自信ありました。

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危ない!危ないッ!

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え!え?ええっ⁈

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待ってぇえ~!

そう!ここは上下さかさまになった世界が広がるUp Side Down World Danangという施設。小さな子どもを連れた家族が遊びに来るところだ。店主は大人だからな、そんなには楽しめなかったな。ちょっとは楽しかったかな。写真を見てから分かったのだが、人物を真ん中にもってきてはいけないな。そうか、むしろ人物よりも上の方を中心に撮ればいいのかあ。もう一回行きたーい!

このへんで友達と別れ、ダナンの夜編へ突入。



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2019年02月26日

Đà Lạt ダラットの天気について ベトナム再訪 2019 その13

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Đà Lạt ダラットの天気について書こうと思う。

突然なんやねん?ダナン行きのバスに乗り、今日からダナンの街の話なんやろ?

そう思ったアナタ。人生は、思うようにいかないことの方が多いのだ。

いや、だってさ。小学生並みの作文力で仕事の報告書を仕上げたりキモい声を出しながらコースターに乗ってみたりナンパ話を語ってみたり

こいつアホちゃう?

そう思われても仕方ないだろ?でもそれは世を欺く仮の姿で、本当はもう少し賢い話もできるんだというところをみてほしい。

能ある鷹は爪を隠すというけれど、隠しておけないあたりに、レベルの低さを感じるな。

まあ、そういうわけで、今回はアカデミックな話になる。中学生の頃に戻って、理科の授業を聞くような感じでリラックスしていただきたい。リラックスしすぎて、寝てもらっても構わない。



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ダラットのバスターミナルに着いたときの早朝の景色。この後空はどんどん晴れていった。バスターミナルからホテルへ向かう途中、湖の辺りなんか写真に撮ったら映えるな〜なんて思ってた。そう、あまりにきれいなので写真を撮りに行こうと思ったのだ。

ところが、である。

ホテルにチェックインし、バイクを借りていざ外に出てみると、空はどんより曇りだし小雨が降る始末。

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合羽を着なくてはいけないほど降ったわけではないが、これ、全然映えてないよ。

この日はもう天気に期待はできそうにない。早朝写真に撮っておけばよかったと思ったが、仕方ない。後悔先に立たず、である。

覆水盆に返らず

ともいう。今回は、店主のアカデミックな一面をみていただきたいので、持っている知識をフル活用することにする。

英語でいうなら、

It is no use crying over split milk.

である。

ちなみに、「覆水盆に返らず」という故事成語は、大昔の中国であまりのダメ男ぶりに妻に見切りをつけられ離婚された男(太公望・呂尚とする説や朱買臣とする説あり)がその後出世し、復縁を願った元妻に言い放った言葉からきているそうな。

「この地面に落ちた盆の水を、元に戻すことができたら復縁してやろう。」

もうどうしようもない。という意味になると思うのだが、その英訳として学生時代に覚えた

"It is no use crying over split milk."

というのは、実は意味が異なるという説がある。この英語は、「こぼれてしまったものは仕方がない。新たに注げばいいのさ。」というニュアンスを含んでいるというのである。

そういえば、昔店主が失恋したときに先輩(女性)がかけてくれた言葉を思い出した。

「え!失恋したん?次、次―!」

え!もう少し他になんか言葉ないんか?「話聞こうかー」とかさー。

まさに"It is no use crying over split milk."である。なんともポジティブな思考だな、先輩。

もしも店主が復縁を迫る元妻だったら...こんなこと言われてもまだ復縁したいと本気で思っていたら...

地面ごとこぼれた水を回収し、蓋をした鍋に入れて煮沸。蓋に付着した水滴を盆に戻し、ほらほら!覆水盆に返したぞ!と小躍りしながら夫を手中に収めるな。100℃で沸騰した水を分離したのだ。物質固有の沸点の違いを利用して分ける。これを理科の専門用語で、蒸留(じょうりゅう)という。

覆水でよかった。これがsplit milkだったら不可能だったぜ。




DSC_0260_2.jpg

さて、話は唐突に天気に戻る。曇り空から小雨まで降ったダラットの朝だったのだが、しばらくするとこの通り晴れ渡った。

おおー、すげー。写真も撮れたし、よかったね。

...

これで終わってはいけない。ちがう、ちがうんだよ。店主が言いたかったのは、店主の滞在した3日間、こんな天気だったということだ。

朝晴れたと思ってたら曇りだし、雨を心配するような天気になる。それがお昼前になるとカラっといい天気に回復する。1日や2日なら、そんな日もあるねと思うだろう。でも3日連続だぜ。いや、店主のいた3日間がたまたまそんな天気が続いた。珍しいね。で、終わらせたら話が続かない。

やはり理系卒の店主としては、なぜこのような天気が続いたのか説明したくなるのだ。

ちなみに意外と驚かれるが、店主はちゃんと理系学部を卒業している。それが証拠に、同じグラスで別の種類のお酒を飲むとき、新しく注ぐお酒を少々入れてちゃんと共洗いするし、カクテルを作るときはちゃんとガラス棒を使って攪拌する。なんなら、スターラーボルテックスで攪拌してもいいとさえ思っている。ほらね、理系卒だろ?

さて、そろそろ本題に戻ろう。なぜダラットの天気が早朝は晴れているのに、その後小雨が降るようになるのか。

そのことを理解するためには、まず雲ができて雨が降るシステムを理解する必要がある。

雲というのは、空気中の水分が小さな小さな水滴となって空に浮いている状態をいう。その小さな水滴が集まり大きくなって空中に浮いていられなくなり、重力に魂を縛られて落ちてくるものを雨という。

つまり、雲ができて雨が降るということだ。当たり前のことじゃん。その通りだ。

では、なぜ雲ができるのか。そこがポイントになる。

先ほど述べたように、空気中の水分が小さな水滴となって浮いている、それが雲の正体である。

空気中の水分とは何か。

ここだけの話だが、空気には水を水蒸気という気体の形で取り込む能力がある。

バ バ ァ ア ー ン

能力はッ!

水ッ!水をッ!気体として取り込むことができるゥウウウ!

ド ド ド ド ド ド ド ド ド

ハッ!
ここで、水蒸気というものについて少し確認しておきたい。実は、誤解している人がけっこう多いのだ。

ここにッ!ここに、一枚の写真があるッ!
ブッたたいて、いちいち3万円もするカメラをブッこわして撮った写真だがなッ!

IMG_6029_2.jpg


青く映っているのがッ敵のスタンド

あ、いや、なんでもない。忘れてくれ。

青い線で示したのは、ポットの中の水が一度沸騰した後、注ぎ口から出てきて白く煙ったように出ているものだ。

これを水蒸気と誤解する人が、実はけっこういる。

冗談ではないっ!(ズゴックに乗ったシャアが、ウッディ大尉のホバークラフトに対して放った緊迫感でお願いします)

水蒸気というのは水の三態(固体・液体・気体)のうち気体の状態を指し、無色透明である。つまり、人間の目で見ることはできない。

では、この白いものは水蒸気でないとすれば、何なのか?

100℃で沸騰した水が水蒸気(気体)となって液面から出ていく。沸騰するお湯の中でぼこぼこ沸いてくるあの泡は、空気なんかじゃあないッ!あれが水蒸気(気体)なのだッ。水蒸気は液面からポットの中へと出てくるが、液体から気体へと形を変えた水は、その体積を大きく変える。約1700倍まで膨れ上がるのであるッ!もちろん、ポットの中に収まりきれない水蒸気は、ポットの注ぎ口から外へ出ていく。そこで外気によって冷やされた水蒸気は、気体から再び液体に戻る。小さな水滴となって上がっていく。それがこの白いものの正体だッ!それを人はッ!湯気と呼ぶッ!

ということで、じゃあ水蒸気はどこにあんねん?と言われると、ここだッ!

ズ ッ キ ュ ウ ー ン

IMG_6029_3.jpg

赤い丸で示したところ、無色透明の気体が水蒸気なのだ。

これだけ引っ張って店主は何が言いたかったのか。つまり、水蒸気というのは無色透明で目に見えないものだということ。見えないのだが、空気中には水分が含まれている。含まれる水分が多いと湿度が高いといい、少ないと湿度が低いという。

空気1㎥中に含むことのできる最大の量を飽和水蒸気量(ほうわすいじょうきりょう)といい、その時に実際に含まれている水蒸気の量を飽和水蒸気量で割った百分率で湿度は求められる。
湿度(%)=


空気1㎥含まれる水蒸気の量(g)
―――――――――――――― × 100
飽和水蒸気量(g/㎥)


例えば、飽和水蒸気量23.0g/㎥の空気1㎥に12.8gの水蒸気が含まれていた時の湿度は、

12.8
―――×100 = 55.65... ≒ 55.7%
23.0



もしもーし。もしもーし!
こんなところで寝てたら、風邪ひきますよー?

この手の計算ができてきた途端に拒絶反応を示してしまう人のために、たとえ話で説明してみよう。あ、すでに理解している人は、この後の説明は読み飛ばした方がいい。かえって理解しづらくなるかもしれないから。

読み飛ばす方はこちらをクリックしてください



空気を店主にたとえてみよう。そして、1㎥中に含むことのできる水蒸気をビールに置き換えてみる。

こうだッ!

店主は、1日に瓶ビール10本まで飲むことができる。これを、店主の飽和ビール量という。この時実際に飲んだビールの本数を飽和ビール量で割った百分率を店主のビール湿度という。この日店主がどれだけビールでうるおっているかを示す数字だ。

例えば、昨日店主は瓶ビール5本飲んだとする。

飲んだビールの本数 5本
――――――――――――×100 = 50%
店主の飽和ビール量 10本



つまり、昨日の店主のビール湿度は50%だったということだ。

10本飲むと、

飲んだビールの本数 10本
――――――――――――
×100 = 100%
店主の飽和ビール量 10本


ここで1つの疑問が生じる!では、11本飲んだら、どうなるのか?飽和ビール量を超えて飲んだとすれば?

実際に飲んだビール11本−飽和ビール量10本=ビール1本分、リバースするのであるッ!

これと同じことが、空気でも起こる。すなわち、飽和水蒸気量を超えた水蒸気が空気中に含まれた時、超えた分だけ水蒸気が気体から液体の水となって現れる。空気が水蒸気を液体の水としてリバースするのだ!安心してほしい。汚いものではないから。

ところでこの飽和水蒸気量だが、条件によって空気中に水蒸気として含むことのできる水の量が変わってくる。

こういうことだ。店主は1日にビールを10本飲むことができるが、日によっては体調が異なる。例えば、体調が悪ければ1日に8本しか飲めないこともある。

そんな時にビールを5本飲んだとすると、店主のビールうるおい度を示すビール湿度は、

飲んだビールの本数 5本
――――――――――――×100= 62.5%
店主の飽和ビール量 8本


となる。同じ5本を飲んだのに、ビールうるおい度が上がっている。



さらに、めっちゃ体調が悪くて1日にビール2本しか飲めない時は、

実際に飲んだビール5本−飽和ビール量2本=ビール3本

ビール3本分、リバースしてしまう。


これと同じことが空気でも起こっているのだ。繰り返して言おうッ!安心してほしい、汚いものではないから。

空気の場合、飽和水蒸気量を変えてしまう条件は、気温だ。

気温が上がると飽和水蒸気量も大きくなり、気温が下がると飽和水蒸気量も小さくなる。そのグラフはWikipediaによると、次のようになる。

飽和水蒸気量のグラフ(Wikipediaより)


例えば、25℃の空気の飽和水蒸気量は23.0g/㎥である。まさに、先ほどの空気だッ。この空気1㎥には12.8gの水蒸気が含まれていて、その時の湿度は55.7%だった。

この空気の気温が30度まで上がったとしよう。30℃での飽和水蒸気量は30.3g/㎥なので、

12.8
―――×100 = 42.24... ≒ 42.2%
30.3

同じ空気でも、気温が上がると湿度が下がることになる。



逆に、この空気が20℃まで気温が下がったとしよう。20℃での飽和水蒸気量は17.2g/㎥なので、

12.8
―――×100 = 74.41... ≒ 74.4%
17.2

同じ空気でも、気温が下がると湿度が上がるのだ。



この空気が15℃になったとしよう。15℃での飽和水蒸気量は12.8g/㎥なので、
12.8
―――×100 = 100%
12.8


湿度100%の世界だ。勘違いしてはいけない。「湿度100%って、水の中じゃん!」

断じて違うッ!

15℃の空気ならその空気1㎥中に12.8gの水蒸気が含まれているに過ぎない。決して水の中などではない。

理科の専門用語で、露点(ろてん)に達したという。



さらに気温が下がり、10℃になったとしよう。10℃での飽和水蒸気量は9.39g/㎥なので、

空気1㎥中に含まれる水蒸気12.8g−飽和水蒸気量9.39g/㎥=3.41g

空気1㎥中につき、3.41gの水が液体となってリバース、いや、現れるのだ。

こうして現れた水滴が、冷たい飲み物を入れた時にコップの周りに着いた水滴であったり、寒い日に壁や窓にできる結露だったり、寒いところから暖かい部屋に入った時に眼鏡がくもる原因だったり、そして上空に浮かぶ雲だったりする。

雲のできるところ
では、雲のできる場所とはいったいどんなところだろうか。

空気が露点に達し、水滴ができるところである。それは、空気が冷やされる場所であり、空気が膨張(膨らむ)場所でもある。

そこは、空気が上昇する場所だったのだッ!

空気が上昇すると、まわりの気圧がより低いところへ行くことなる。まわりからあまり強く押されなくなった空気は、膨張する。これはイメージしやすいだろう。膨張した空気は気温が下がる。このことは浮き輪の空気を抜くときに実感することができる。浮き輪にたまっていた空気を抜くとき、浮き輪の中の空気は膨張することになる。出てくる空気に顔を当ててみると、ひんやり気持ちい〜い。なにも風が吹くから気持ちいいだけではない。膨張した空気の気温が下がっているから気持ちいいのである。

すなわち、空気が上昇する場所には雲ができやすいということだッ!

謎は全て解けたッ!真犯人はこの中にいるッ!

ここで思い出していただきたい。ダラットの町が高地にあるということを。郊外からダラットへ向かう道は登り坂になっていた。つまり、ダラットへやってくる空気は上昇してきているのである。

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朝方ダラットへ上昇してきた空気は露点に達し、雲を発生する。晴れていた空はどんよりとした曇り空に変わり、やがては小雨を降らす。

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しかし、昼前になって天気はみるみる回復していく。なぜか。

気温が上がるからだッ!

太陽の光によって地面が暖められ、そのまわりの空気も暖められていく。暖められた空気の飽和水蒸気量が大きくなるから、空気中に浮いていた小さな水滴は、その中に水蒸気として取り込まれていく。雲が消えていく瞬間だ。

そう。ダラットの町に上昇してやってきた空気は露点に達し雲を発生した。しかし日中気温が上がるにつれて飽和水蒸気量が大きくなり、水蒸気として空気中に取り込まれてしまった結果、雲が消えてしまったのだ。

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こんななぞ解きをしながらだらっと過ごした、ライダーズカフェ"Woodstock coffee Đà Lạt"←どうしても言いたかった。



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